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定年を迎える人たちの気持ち

心理学の世界では、60歳から65歳ぐらいの時期に、人生の模索の時期(モラトリアム)を経験するということになっています。

最近、私の周りには定年を迎える方々が増えてきました。

定年を迎える

そろそろ年金生活に入ろうとする人たちです。

若いころには定年を迎える人は、ずいぶん年寄りで、引退したら老後をゆっくりと過ごす人たちと思っていたのですが、私の知り合いは皆さんとても若々しく、十分現役でお仕事を続けられる人たちばかりです。それに本人たちはだれ一人引退して余生を静かに過ごそうなどと言う人はいません。むしろ今までの人生で培った能力をこれからも何とか生かしてみたいと思っている人ばかりです。

心理学の世界では、60歳から65歳ぐらいの時期に、人生の模索の時期(モラトリアム)を経験するということになっています。そこで改めて「自分の人生の課題や使命は何だったのか。」「夢中で仕事をしてきたけれど、社会のお役に立っていたのだろうか。」「いろいろなことを我慢して、犠牲にしてきたけれど本当にこれでよかったのか。」と様々な思いが巡るのもこの頃です。

友人の一人は、「とにかく自分が本当に役立つのはこれからだと思う。出来たらお返しの人生を歩みたい。自分を必要としているところがあれば教えて欲しい。」と真剣に話してくれました。一流会社の重役をしていた人ですが、「お金のためじゃなくて社会に役に立てる仕事が欲しい」と言うことでした。

また、私の住んでいる団地にも現役を引退した高齢者がたくさん住んでいますが、何人かの人は朝早くから団地の庭の掃除をしたり、草木の手入れをしたりしています。自治会の集まりで話を聞く機会があり、「朝早くからお掃除ご苦労様です。」と言うと、「みんなが気分よく住んでもらえるように掃除しているだけだよ。」とこともなげに言ってました。

人の心の本質には、「誰かのために喜んでもらいたい、社会に役立ちたい」という気持ちが必ずあるのではないかと思います。特に現役を退くような年齢になると、改めて「本当の心」が顔を出してくるのかもしれません。

友人や団地の人たちは決して例外ではなく、だれもが持っている心なのではないでしょうか。

私も、そんな気持ちを大切に生きていきたいと思っています。

 

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